映画『この世界の片隅に』のあらすじやストーリーネタバレや感想を紹介!

   


現在話題となっている映画『この世界の片隅に』を御存じでしょうか?



『この世界の片隅に』は、こうの史代氏による漫画作品で、

「戦争と広島」をテーマに、上・中・下の全3巻で構成されています。

そんな『この世界の片隅に』が、クラウドファンディングで目標金額2000万を大きく上回る3622万4000円を集め、

アニメ映画となって最近公開されました!


実際見た人の感想を聞くと、「このほのぼのとした絵柄、練りこまれたストーリー、魅力的なキャラクター。全てが素晴らしい!」と
大絶賛している方が多数います!

本日はそんな映画『この世界の片隅に』のあらすじや評価・感想について書いていきたいと思います!





(Suponsered drink)

この世界の片隅に あらすじ

まず気になるあらすじですが、舞台設定は第二次世界大戦中の広島です。

ですが戦争映画という分けではなく、あくまで当時の人々の日常を描いている作品となります。

主人公は広島の漁師町に育ち絵を描くことが好きな少女・浦野すず。

すずは急遽、軍港・呉に住み、海軍に勤務する周作・北條家に嫁ぐことになります。

戦時中とはいえ当初は比較的普通の夫婦生活を送り始めるすず。

戦争中の庶民の日常生活をリアルに描いており、気楽でもなく、かといって極端に悲惨でもなく、
現代においてもどこにでもある日々の家族愛を表現しつつ、ストーリーは展開していきます。

内容としては、前半が子供時代や北條家のあたたかな日常が描かれます。

後半に進むにつれて、戦時中に当たり前のように起きた暗い出来事が、淡々とすずや北條家の日常に入り込んでいきます。

戦争がテーマとなっていますが、そこまで暗い話、欝展開というようなことはなく、あくまで浦野すずと北條家の日常を描いた内容となります。





(Suponsered drink)

この世界の片隅に 感想・評価

ネタバレはあとで書くことにして、先にこの映画を見た方々の感想を
紹介したいと思います!

・この漫画は、原爆の恐ろしさや平和を訴えかける内容ではなく、 戦時中の人々は日々を懸命に生きて行く姿を描いています。
後半に進むにつれて暗い事件も多々起きますが、それらの事件を当たり前のように受け入れていく様子も見受けられ、
共感できない部分もあるかと思いますが、こういう時代があったということは、知っておいた方が良いと思える作品です。

・どういう才能なんだこうの史代先生…。。。

・タイムラインで本作を作家が軒並み絶賛していたのですが、なるほど。
本作は掛け値なく面白く、美しい物語だというだけでなく、作家なら誰でも、「もし突然描けなくなったら自分はどうなるのだろう」と考えたことがあるはずで、
(描けなくなったとしても)「それでも生きていく姿」が本作には当たり前に、そしてこれ以上ないほど美しく描かれているからなんですね。

・驚嘆せざるをえない圧倒的なのん(能年玲奈)さんの演技力。

・化け物か。

・日常を緻密に描くことで非日常の非日常性が、物語の物語性が際立つ。日常が、圧倒的な日常が胸に迫る。

・「生きてゆく」がテーマだからこそ、食事と性をちゃんと描くわけですね。

・本作は怒るシーンがカギなのだなと。怒らないすずさんが怒るからこそそのシーンが印象的に響く。

・映画館からの帰り道にすぐAmazonで原作マンガ版全巻購入。

・特に軍事訓練のため3ヶ月家をあける周作さんを見送る際、すずさんが紅をひくシーンは劇場版の最も美しい場面のひとつなので、ぜひその口紅にまつわる描写はマンガ版を読んで知ってほしいです。

・自分は劇場版→原作マンガ版→ユリイカの特集号購入、という流れです。このあと『夕凪の街、桜の国』を買って読みます。むふふ。

・定期的に差し挟まれる「笑い」の描写は、原作が雑誌連載作品だったからなのかなとも思うし、それが劇場版において構成の緩急と密度を作り出しているのが興味深かったです。

・当然の話として、優れた物語は多くの文脈を含んでおり多くの解釈を可能とする。だからこそ、その行間を覗くと覗いた者自身や、見たいものが姿を現わすのだなと、本作が巻き起こしたさまざまな論戦を眺めていて思いました。

・原作マンガ版最終回にある詩に刻まれた「愛はどこにでも宿る」という言葉が素晴らしい。これは人間賛歌ですね。

・観終わったあとに多くの観客が気づくのでしょうね。すずさんのように、みんなこの世界の片隅で、自分にとって大切な記憶を抱きしめて生きているのだと。

・しかし今年の邦画は本当に次から次へと……すさまじいなあ……。

・また観ます。素敵な作品を、ありがとうございました。本当に本当に、ありがとう。





(Suponsered drink)

この世界の片隅に ネタバレ

以下『この世界の片隅に』のストーリーを大まかに説明したネタバレとなりますので、

ネタバレは嫌だ!という方は見ないようにしてくださいね。

北條家となる登場人物は

 北條すず(主人公)
北條周作(すずの夫)
北條サン(周作の母)
北條圓太郎(周作の夫)
黒村徑子(周作の姉)
黒村晴美(徑子の娘)

本編のプロローグ的な部分としてすずの幼少期が描かれます。

そこですずは周作と出会っていますが、すずはその事を忘れています。

周作はその事を覚えており、それがきっかけとなり、すずを嫁にもらったという感じです。

周作は生真面目で口数の少ない性格ですが、愛妻家でとても好感の持てる青年ですね。

すずもそんな周作を好きになっていきます。

嫁いだばかりの頃は、知り合いもいないすずですが、遊郭で働いている白木リンと友達になったりして、暖かい日常を過ごしていきます。

前半はそんな日常が描かれていますが、そんな中すずの兄である浦野要一が戦死したという知らせが届いたり、空襲警報が頻繁に鳴ったりと暗雲が立ち込めてきます。

そして物語中盤では、すずの幼なじみで、お互いに意識しあっている水原哲との再会が印象的なシーンでしょう。

水兵となった水原が現れた時、周作は死を覚悟している哲に「申し訳ないが、わしはあんたをここへ泊めるわけにはいかん」
と言い、納屋の二階で寝るように言います。

しかしすずに「ほれ 寒かろうけえ 行火をつけた すずさん持ってっててあげんさい…ほいで折角じゃしゆっくり話でもしたらええ」
「もう会えんかもしれんけえのお……」と水原の元へ行かせます。

哲の優しさに惹かれながらも夫に対する操を立てるすずの複雑な心情やそれに対しての哲の本音などは切ないシーンですね。

「そう思うてずうっとこの世界で普通で…まともで居ってくれ わしが死んでも一緒くたに英霊にして拝まんでくれ 笑うてわしを思い出してくれ それが出来んようなら忘れてくれ」

そして北條家で唯一死んでしまう登場人物が周作の姉徑子の娘の晴美です。

この作品の中で一番印象に残るシーンでしょう。

爆弾によってすずの右手は吹き飛び、その先に繋いでいた晴美の命も奪われてしまいます。

徑子はすずを責め、すずは自分が生き残ってしまった罪悪感に苛まれます。

それでも日常は続き、終戦の時を迎えます。

そして3つ目の印象的なシーンで、日本が負けたというラジオ放送を聞いたすずが激怒するシーンがあります。

温厚でおっとりとした性格のすずが怒るというのが印象的でした。

何のために戦っていたのか。何のために晴美は亡くなったのか。

しかし絶望的なラストというわけではなく、やはり日常に帰っていきます。

なくした右手と晴美との記憶を胸に周作と北條家の家の人たちと懸命に生きていくのです。

というような感じの内容です。

登場人物は皆暖かい方ばかりで、戦時中の日々を明るく生きています。
ラストは明るく終わってますので、気分が暗くなるのは…と悩んでいる方も
是非映画館に足を運んでみてください!

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